日本の伝統的なカードゲームといえば「花札」が有名ですが、実はそれよりも古い歴史を持つ「株札(かぶふだ)」というカードゲームがあることをみなさんはご存じでしょうか。
名前は聞いたことがあっても実際に見たことはなく、どのようにして遊ぶのかは知らない人もきっと多いはずです。
そこで今回は、日本の伝統的なカードゲームである「株札」について、どのようなものなのかや株札のルール・遊び方、そして花札との違いなどについて詳しく解説していきます。
株札って何?
株札(かぶふだ)とは、日本伝統のかるたの一種で、「こいこい」や「花合わせ」などで人気の花札によく似たカードゲームですが、その歴史は花札よりも古く江戸時代には遊ばれており、現在の花札の原型とも言われています。
もともとは江戸時代の関西地方を中心に広まったとされており、そのゲーム性はトランプのバカラやブラックジャックによく似た「数字の強弱を競うゲーム」として親しまれてきました。
株札は1から10までの数字か書かれた札がそれぞれ4枚ずつ、合計40枚で構成されています。
株札の特徴
株札の大きな特徴は、札の絵柄です。似たようなカードゲームの花札では、季節を表現する華やかな絵柄ですが、株札の絵柄は非常にシンプルで、「金吾(きんご)」と呼ばれる棍棒のような紋様が描かれており、素朴で”数字”に特化したデザインとなっています。
主に「おいちょかぶ」などのゲームに使われており、そのゲーム性からギャンブル性が非常に高いことも株札の特徴と言えるでしょう。
株札と花札の違いとは
株札と花札は、見た目が似ているため混同されがちですが、実は全く違うものです。
これらの違いを以下の表にまとめてみました。
| 特徴 | 株札 | 花札 |
| 枚数 | 40枚(1~10が各4枚) | 48枚(1月~12月が各4枚) |
| デザイン | 数字を表す模様 | 季節の草花や動物 |
| ゲーム性 | 数字の大きさで競う | 特定の組み合わせで役を作る |
| 主な遊び方 | 「おいちょかぶ」「きんご」 など | 「こいこい」「花合わせ」など |
花札は絵柄の組み合わせによって役を作る遊びなのに対し、株札は数字の合計で競い合うギャンブル性が高い遊びともいえるでしょう。
株札のルール・遊び方
株札を使用して遊ぶゲームには、「おいちょかぶ」や「きんご」、「かちかち」のように様々なものが存在します。今回は、その中で最も有名な「おいちょかぶ」のルールや遊び方を見ていきましょう。
おいちょかぶのルール
おいちょかぶとは、カジノゲームであるバカラに非常に似ているゲームで、株札のルールの中でもシンプルですぐに覚えられます。
おいちょかぶは「親」と「子」が対戦し、配られた札の合計の「下一桁」が9に近いほうが勝つというゲームです。例えば合計が「15」なら「5」、「20」なら「0」となり、「5」が勝ち。
花札の場合は、花札(こいこい)の役一覧を覚えなければ遊べませんが、株札(おいちょかぶ)では単純に数字を足した合計で競い合うので初心者でもすぐ遊ぶことができます。
準備するもの
おいちょかぶで遊ぶ前に以下のものを準備しましょう。
- 株札(花札やトランプで代用可能)
- チップ(碁石や点棒などに点数を決めて使用)
株札があればそれで良いのですが、花札やトランプでも代用できます。花札なら11月と12月札を取り除いて使用。トランプであればJ・Q・Kを覗いて使用しましょう。
おいちょかぶの遊び方
おいちょかぶのゲームの流れは以下の通りです。シンプルなのですぐに覚えることができるでしょう。
- 親を決める:山札をめくって一番9に近い人が親となる。同じ数字だった場合はめくりなおす。
- 札の配布:親は札を切ってから、自分の右から左へ4枚の札(場札)を表向きで配置し、最後に自分用の札(台札)を1枚伏せた状態で置く。
- 子の賭け:子は任意の場札を選んで点数を張る(賭ける)。
- 打ち札の配布:親は場札の右から順番に1枚ずつ札(打ち札)を裏向きで配る。この時、子が点数を賭けている場札には子に打ち札を見せてから裏向きにして配ります。
- 決め札の配布:子は自分の賭けた場札と打ち札の合計数を計算し、必要に応じてもう一枚札(決め札)を引くかどうかを決める。
- 親の打ち決め:決め札の配布が終了したら親は自分の台札を表向きにし、打ち札を1枚加える。必要があれば決め札を1枚追加することも可能。
- 勝敗決め:場札+打ち札+決め札の合計数の下一桁で勝敗を決める。親が勝った場合は賭けた点数は親のもの。子が勝った場合は賭けた点数と同額を親から貰う。親と子が同数の場合は引き分けになるのが一般的。
株札はどこで買える?
株札のルールなどを見て、遊んでみたいと思った人もいると思いますが、花札と違い、株札は今ではかなりマイナーなゲームとなっているのでなかなか目にする機会も限られています。株札はいったいどこで購入することができるのでしょうか。
調べてみたところ、現在は以下のような場所で購入することができそうです。
- ネット通販:Amazonや楽天市場などで「株札」と検索することで見つけることが可能です。一番手軽に確実に購入できるでしょう。
- 家電量販店:ヨドバシカメラやビックカメラなど、玩具やゲームを取り扱っている家電量販店でも取り扱っている可能性があります。
- 専門店:ボードゲームや伝統的な玩具などを専門に取り扱っているお店なら手に入る可能性は高いでしょう。近くに専門店があるのであれば、一度確認してみてもいいかもしれません。
また、様々な種類の株札がありますが、任天堂が出している「大統領」というブランドの株札が、品質も高く人気があるため最初に購入するのにおすすめです。
まとめ
株札(かぶふだ)とは、日本伝統のかるたの一種で、「こいこい」や「花合わせ」などで人気の花札によく似たカードゲームですが、その歴史は花札よりも古く江戸時代には遊ばれており、現在の花札の原型とも言われています。
遊びという側面よりもギャンブル性が強いため、明治時代の政府が厳しく取り締まりを受けた影響もあり公の場から姿を消していきました。また、歴史的に裏社会の賭博として発展したこともあり、メジャーな遊びになることはありませんでした。
ですが、株札はルールこそシンプルながら、ヒリヒリした緊張感を感じることができるゲームなので、興味がある人はぜひ一度遊んでみてはいかがでしょうか。













