コヨーテとはどんなゲーム?スペシャルカードとは?作者や魅力についても紹介

海外在住者に向けて情報を発信しています。
コヨーテとはどんなゲーム?スペシャルカードとは?作者や魅力についても紹介

ボードゲーム好きのあいだで定番になりつつある「コヨーテ」は、シンプルなルールながら、遊ぶたびに笑いとハラハラが生まれる不思議なゲームです。また、基本ルールに加えて、公式商品にだけ含まれている「スペシャルカード(仮面カード)」を使うことで、ゲーム展開が一気にドラマチックになるのもポイントです。

この記事では、そんなコヨーテの世界を、ルールやスペシャルカード、作者の情報、そして魅力に触れながら紹介していきます。

目次

コヨーテとはどんなゲーム?

コヨーテとは、自分のカードだけが見えない状態で、場に出ているカードの「合計が何点か」を推理しながら数字を宣言していく心理戦カードゲームです。
インディアンポーカーのようにカードを額に掲げ、他プレイヤーの数字と表情から読み合いを行う、ハッタリとチキンレースが魅力の作品としてボードゲーム界で定番になっています。

推奨プレイ人数は2人から10人までとされており、非常に幅広い人数で遊ぶことが出来ますが、2人プレイだと運の要素が大きく、10人近くになると少しハチャメチャになったりもします。オーソドックスに遊べるのは4人ぐらいの人数ですかね。

出展:放課後 GAMING LIFE

コヨーテの遊び方

ここからはコヨーテの遊び方について紹介します。まずは遊ぶ準備についてですが、商品として発売されているコヨーテには細長いカードが多く収録されており、基本的にこれを用いて遊ぶこととなります。他には正方形に近い形のカードもあり、これはライフを示すカードになっていますよ。

準備としては、細長いカードを山にしてよくシャッフルし、裏面を上にして置きます。そして、公式ルールでは3ライフ制なので、ライフのカードを各プレイヤーに配ります。ライフの片面には人形が1つ、もう片面には人形が2つ描かれていますよ。

細長いカードを各プレイヤーに配ってそれぞれ額にかざす

コヨーテは短い時間で終わるワンセットの試合を繰り返していくタイプのゲームです。ゲームの準備が出来たら、早速細長いカードを各プレイヤーに配ってゲームスタートです!配られたカードはプレイヤーがそれぞれ自身の額にかざします。カードの表面には1や2などの数字が書かれており、カードの裏面には表が描かれています。コヨーテでは、ゲーム中に自身のカードの表面を見てはいけないので、表面を前に、他のプレイヤーから見えるようにしてかざしますよ。裏面の表はゲームが進んでいけば、ゲームの状況を理解するのに役立つ情報となっています。

プレイヤーが順番に数字をコール

いよいよゲームスタート!任意の方法でスタートプレイヤーを決定した後、スタートプレイヤーから順番に数字をコールしていきます。各プレイヤーが掲げているカードに描かれている数字が、その場のコヨーテの数であり、各プレイヤーがコールする数字は、場のコヨーテの数を越えない数字でなければいけません。プレイヤーが数字をコールすると、また次のプレイヤーが数字をコールしていくことになるのですが、前のプレイヤーよりも大きな数字をコールすることは出来ないというルールもありますよ。つまり、場のコヨーテの数を越えないギリギリをコールしていくというチキンレースがコヨーテの本質なのですね。

場のコヨーテの数を推理する

それぞれのプレイヤーは自分のカードの数字だけは確認することができないので、自分が持っているカードの数字を推理して数字をコールしなければなりません。推理の材料となるのは、他のプレイヤーのコール数。自分が見えているカードの数字の合計よりも大きな数字をコールされた場合は、自分が持っている数字が大きな数字である可能性があるのですね。

とはいえ、特に序盤は推理材料も少なくなります。序盤は少ない数字を行っておけばリスクはないでしょう。

カードに描かれているのは単純な数字だけではない

厄介なのが、カードの表面に描かれているのは1や2などの単純な数字だけではなく、-5、-10という場のコヨーテの数を減らしてしまうカードや、コヨーテの数を倍にする×2、場の一番大きなカードを0に書き換えてしまうMAX→0というカードもあるのです。他のプレイヤーのコール数が不自然な場合は、自分がこれらのカードを持っているのではと疑わなければなりませんが、時には不意打ちでやられてしまうのを避けられない場面もあるでしょうね。

前のプレイヤーがオーバーしてしまったと思ったら「コヨーテ」とコール!

自分の前のプレイヤーがコールした数字が場のコヨーテの数よりも大きな数字だと思ったら、数字をコールするのではなく「コヨーテ!」とコールしましょう。誰かがコヨーテを宣言した場合、全員のカードを表向きにして机に置き、場の合計値を数えていきます。場の合計値よりも前のプレイヤーのコールした数字の方が大きければ、コヨーテ成功!前のプレイヤーはライフを一つ失います。反対に小さかった場合は、コヨーテ失敗なのでコヨーテをコールしたプレイヤーがライフを一つ失います。2つの数字が同じだった場合も、コヨーテは失敗になってしまう点に注意が必要ですよ。

決着がつくまで繰り返す

コヨーテの宣言がありライフの減少を行った後は、また各プレイヤーに細長いカードを配って次の試合に移ります。ライフが一つ減るとライフのカードを、人形が2つの方から1つの方へ裏返し、そこから更にライフが減るとライフのカードを手元から離します。人形は、いわば囮の意味。ライフのカードがない状況でまたライフが減る、つまり3つ目のライフを失うと敗北で、最後に一人のプレイヤーが残るまでゲームは続きますよ。

前の試合で使ったカードは原則そのままに

前の試合で使ったカードは、山札に戻してシャッフルする⋯⋯ということは原則しません。前の試合で使われたカードがなんなのか、全員のプレイヤーが確認できるように場に置いてゲームを続けていきます。ゲームの裏面の表はカードセットにどのカードが何枚あるかを示しており、MAX→0などの影響力が大きいカードは枚数が少なくなっています。既にどのカードが使われたのか、というのも推理材料になるのですね。

しかし、カードの中にある黒い0のカードが出てしまうと、その次の試合の際には全てのカードをシャッフルして、また情報が少ない状態で試合に臨まなければいけません。

スペシャルカードとは?

通常のコヨーテでは、数字カードと一部の特殊カードだけを使って遊ぶシンプルなルールが基本です。しかし公式商品には、これに加えて「スペシャルカード」あるいは「仮面カード」と呼ばれる、ゲームに変化をもたらす特別なカードが同梱されています。

このスペシャルカードは、各プレイヤーがゲーム中に「自分の番に出すことで、6つの効果のうち1つを選んで発動できる」という拡張ルール用のカードです。
標準ルールに慣れてきた頃に導入すると、一気に戦略の幅と盛り上がりが増す、いわば上級者向けのスパイスのような存在になっています。

セイム/一度だけパスできる効果

セイム(Same)は、「この番は数字を上げずにやり過ごしたい」と思ったときに使える、パス系の効果です。
通常、コヨーテでは自分の番になったら必ず前の人より大きい数字を宣言するか、コヨーテを宣言しなければなりませんが、セイムを使うことで例外的に「何も宣言せずに番を次へ回す」ことができます。

ただし、セイムには重要な制限があります。
それは「二人連続では使えない」という点で、仮に自分がセイムを使った次のプレイヤーは、必ず数字を宣言するかコヨーテを宣言しなければならないというルールになっています。
この制限のおかげで、ゲームが止まらずテンポ良く進みつつ、「ここで一度様子見したい」という小さな逃げ道も残されているわけです。

ダブル/コヨーテ宣言のリスクを2倍にする効果

ダブル(Double)は、次のプレイヤーが自分にコヨーテを宣言してきたときの「負けたときのダメージ」を2倍にする恐ろしい効果です。
具体的には、自分の番にダブルを使って宣言をしておくと、その次のプレイヤーが自分に対してコヨーテを宣言し、さらにそのプレイヤーが負けた場合、その人はライフを2つ失います。

通常なら1回負けるごとにライフは1つ減るだけなので、ダブルがかかっている状況でのコヨーテ宣言は非常に重い選択になります。
「本当に超えていると思うのか? ライフ2つ失うかもしれないが、それでも勝負に出るのか?」と、場の緊張感を高める効果があり、ブラフの幅も一気に広がります。

リバース/手番の流れを逆回りにする効果

リバース(Reverse)は、順番の方向を逆にしてしまう効果です。
通常は時計回りで手番が進行しますが、リバースを使うことで、そのラウンドの進行方向を反時計回りに切り替えることができます。

この効果は、「次に手番が回ってほしくない人」がいるときや、「特定のプレイヤーに負担をかけたいとき」に強力に働きます。
例えば、明らかに危ない数字を言わざるを得ない状況のプレイヤーに対して、あえて順番を逆にしてプレッシャーをかける、といった戦略的な使い方が可能です。

ドロー1/他人にカードを1枚追加させる効果

ドロー1(Draw1)は、数を宣言した後に「他のプレイヤーを一人選び、その人にカードをもう一枚引かせて額につけさせる」効果です。
追加されたカードの内容は、その本人には見えず、周囲のプレイヤーにだけ見える形になるため、その合計値の読みが一気に難しくなります。

この効果によって、選ばれたプレイヤーは「自分の合計への影響がわからないまま」次の宣言やコヨーテ判断をしなければならないため、心理的負担がかなり大きくなります。
また、合計値そのものも増えやすくなるので、「安全だと思っていた宣言が急に危なくなる」状況を作ることができ、場に混乱と笑いを呼び込みます。

チェンジ/直前の宣言を書き換えられる効果

チェンジ(Change)は、前のプレイヤーが宣言した数字を変更させられる効果です。
これを使うと、直前の宣言に対して「もう少し小さい(または大きい)数字に変えさせる」といった介入ができ、その上で自分は「その新しい数字を受けてコヨーテするか、さらに数字を上げて続けるか」を選べます。

この効果は、「明らかに高すぎる宣言」を少し下げて安全側に寄せたり、逆に「ギリギリ安全そうな宣言」を危険な位置まで押し上げたりすることに使えます。
宣言のラインそのものをいじれるため、ゲーム終盤の繊細な駆け引きで特に威力を発揮する、上級者向けのテクニカルな効果だと言えるでしょう。

ショット/次のプレイヤーを指定できる効果

ショット(Shot)は、数字を宣言した後に「次の手番を誰にするか」を選べる効果です。
通常は順番通りに手番が移っていきますが、ショットを使うことで、意図的に特定のプレイヤーにバトンを渡すことができます。

例えば、「今の宣言はかなり危ないから、読みが甘そうなあの人に手番を回してコヨーテを誘いたい」「あの人はライフが少ないから、ここでプレッシャーをかけたい」といったターゲット指名が可能になります。
誰に手番を渡すかという選択が、単なる順番ではなく「戦略の一部」になることで、卓全体の駆け引きが一段と奥深くなるのがショットの魅力です。

コヨーテの魅力

コヨーテのいちばんの魅力は、「ルールは簡単なのに、心理戦がとても奥深い」ところです。自分のカードだけ見えない状態で、相手の数字と表情を手がかりに合計を推理し、コヨーテ(ダウト)するかどうかを判断する過程が、毎回ハラハラして盛り上がります。

少人数から大人数まで対応でき、1ゲームも短時間で終わるため、飲み会やホームパーティー、家族の団らんなど、どんな場でも導入しやすいのも魅力です。運と実力のバランスが良く、初心者でもベテランに勝てるチャンスがあり、年齢や経験を問わず一緒に遊べる「場を温める定番ゲーム」として活躍します。

さらに、基本ルールに慣れてきたらスペシャルカード(仮面カード)を足すことで、順番を変えたり、他人にカードを引かせたりといった追加効果が加わり、同じメンバーでもよりドラマチックな展開を楽しめる点も、長く遊べる魅力になっています。

作者について

コヨーテとは、イタリアのゲームデザイナー「Spartaco Albertarelli(スパルタコ・アルベルタレッリ)」によってデザインされたカードゲームです。
アルベルタレッリは、複雑なルールよりも「人と人とのやりとり」を重視した作品を数多く手がけており、コヨーテでもその特徴が色濃く表れています。

世界中で版が重ねられ、日本でもボードゲームカフェや家庭で定番になっていることは、作者のアイデアが持つ普遍的なおもしろさの証と言えるでしょう。

最後に

この記事では、コヨーテとはどんなゲームなのかという基本から、公式商品に含まれるスペシャルカードの特徴や使い方、魅力までを一通り紹介しました。ルールはシンプルでありながら、スペシャルカードによる変化やプレイヤー同士の読み合い・ハッタリが加わることで、初心者から経験者まで長く楽しめる奥行きのある作品だということが伝わったはずです。

まずは通常ルールだけで「自分のカードが見えない」という独特のドキドキ感と、合計値を推理するおもしろさを味わい、慣れてきたらスペシャルカードを取り入れてゲーム展開の幅を広げてみると良いでしょう。作者の意図や魅力を踏まえて遊ぶことで、コヨーテを単なるパーティーゲームではなく「人と人との駆け引きを楽しむためのツール」として、より深く味わえるようになります。

この記事を書いた人

カードゲームをもっと楽しく!みんなが集まれる憩いの場所!遊び方がわからなくても大丈夫。カードゲームのルールや豆知識で盛り上がろう!

目次