皆さんは「ito」というゲームをご存知ですか?カードタイプのボードゲームで、多めの人数でもみんなで楽しむ事ができる名作なんですよ!今回は、itoの遊び方やルールについて紹介します。
「ito」のルールや遊び方
itoはArclightGamesから発売されているボードゲームで、1セットの中には多数のカードが入っています。商品セットの中でも肝になるのは1〜100の番号が記された100枚のナンバーカード。遊ぶ人数についてはある程度融通が利き、公式では2人から10人用と規定されていますが、4人ぐらいはいた方がゲームの面白さが分かりやすいのではないでしょうか。プレイヤー同士の会話が肝となるゲームなのでプレイヤー全員が滞り無く会話出来る状況であることが求められますが、いざとなれば11人以上で遊ぶことも可能です。
最初にナンバーカードをそれぞれに配る
ここからはゲームのルール、進め方を紹介します。まず100枚のナンバーカードをよくシャッフルし、プレイヤーそれぞれにナンバーカードを一枚ずつ配ります。配られたナンバーカードは他のプレイヤーには見せてはいけませんよ。その後、セットに内包されているテーマカードを用いるなどしてお題を決定し、ゲームスタート。今回はお題を「動物の大きさ」としてルールを紹介していきます。
お題に基づいた会話で自分のナンバーを表現
ゲームが始まったら、お題に基づいてプレイヤー同士で会話をします。その中で、お題に関する言葉で自分のナンバーを表現し、他のプレイヤーに伝えましょう。このゲームは全員協力型のゲーム、ちゃんと分かりやすく表現しないと他のプレイヤーの迷惑になってしまいますよ。お題が「動物の大きさ」なら、ナンバーが1の人は「ミミズぐらい」だったり「ハムスターぐらい」だったり、とにかく小さい動物を。ナンバーが100の人は「キリンぐらい」「ゾウぐらい」と考えつく限りの大きな動物で表現しましょう。
数字を言うのは当然NG
もちろん数字を直接言うのは当然ルール違反です。また、お題に則した流れでナンバーを表現するのが理想。別の形で数字を連想させる言動はなるべく控えるようにしましょう。
50番ぐらいだったりすると小さいにも大きいにも振ることができず、難しいナンバーになります。自分の番号を表現する順番は特に無いので、自信がない場合は他のプレイヤーが先に動くのを待つ、というのも一つの手ですよ。
全員の表現が終わったらカードを出していく
全員が自分のナンバーを表現し終えたら、その後はお題に関するトークを続けていきます。その中で、「全員の中で自分のナンバーが一番小さい!」と思ったプレイヤーから自分のナンバーカードを出していきますよ。出す際には、自分のカードを出していいか周りに確認を取ってからにするのがベストです。
ナンバーカードが小さい人から順番にカードを場に出していき、誰かが出したナンバーカードよりも小さいナンバーカードを持っている人がいた場合失敗。一番大きいナンバーカードを持っている人まで順番に出すことが出来れば成功です!
公式ルールではライフは3つ
公式ルールでは、全員共有のライフという概念があり、ゲームスタート時点でライフは3つ。失敗した際に出せなくなったカードを全て表向きにして場の脇によけ、よけた枚数と同じだけライフを減らします。ライフが無くなったらゲーム終了、ゲームをクリアした際にはライフを1つ回復し、次のゲームに移っていきますが、ライフが既に3つあるならライフの回復は行いません。3回ゲームをクリア、つまり3ステージクリアしたらゲームクリアとなりますよ。なお、ステージを進むごとに、各プレイヤーに配られるナンバーカードを1枚増やして行くというルールもあります。
特別ルール「モモちゃん」
公式ルールでは、3ステージ目に「モモちゃん発見」という特別ルールが発生します。プレイヤーそれぞれのナンバーカードとは別に、ナンバーカードを1枚表向きで場の脇に置き、引いたカードのナンバーを「モモちゃん」のナンバーにするのです。トークの中で、プレイヤー全員でモモちゃんのナンバーもお題に沿って表現します。お題が動物の大きさ、モモちゃんのナンバーが「50」なら、「羊くらいかな」「馬くらいじゃない?」といった感じで話し合うのですね。いい感じに難易度が下がるので、普通に遊ぶ際にもオススメのルールです。
「ito」には別のルールが!
これまで紹介した基本ルールは「クモノイト」と呼ばれるルールです。itoには、それとは別に「アカイイト」と呼ばれるルールもあるんですよ!アカイイトは、4人以上の偶数人数で遊ぶゲーム。基本ルールはクモノイトと変わりませんが、アカイイトではお題に則した会話の中で運命の相手を探していきます。運命の相手は「二人のナンバーを足して、100になる相手」。足して100を超えず、100より近い数字になる相手を探すゲームなんですね。
アカイイトルールではウソをつくのもあり!誰もペアになってくれなさそうな時はウソを駆使してペアを探し、最悪誰かを道連れにしてしまうのもありです!
「ito」のお題は?
itoにはテーマカードが含まれているものの、オリジナルのお題や別から用意したお題で遊ぶ事もできます。ここからはitoのジャンルごとのお題について簡単に紹介しますよ。
定番系
ルールを把握するのに最適な定番のお題は「大きな動物」「大きな国」「強い動物」といった感じです。「面白い映画」や「面白いお笑い芸人」といった感じのお題も定番ですが、ナンバーカードが小さい時に出す名前によっては揉め事に発展してしまうかもしれません。「幸せな出来事」というお題で、1を引いたら「道端で100円拾った」といった具合に小さな幸せを表現する、というのも面白いですね。
恋愛系
遊ぶメンバーによっては恋愛系のお題も大いに盛り上がります。「理想のデート」「理想のクリスマスの過ごし方」「恋人からしてもらったら嬉しい些細なこと、大きなこと」「別れるきっかけとなった些細な理由、大きな理由」などなど。ゲームそっちのけで激論に発展してしまうこともあるかもしれませんね。
高難易度編
動物の大きさなどのように明白なものではない、難しいお題で行うとゲームはより盛り上がります。「生まれ変わったら入ってみたい物語の世界」「理想の死に様避けたい死に様」「上手な乾杯の挨拶」「上手い俳句下手な俳句」など、同じ答えでも人によってポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかさえ変わるようなお題も面白いですよ。
最後に
今回は「ito」のルールや遊び方について紹介しました。多人数で盛り上がることができるito、様々なお題や二種類のルールで飽きること無く遊ぶ事ができます。皆さんも友人同士で集まったときの定番ゲームとして、ぜひ遊んでみてくださいね。