【トランプ】「シュナプセン」ルールと遊び方について紹介!

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【トランプ】「シュナプセン」ルールと遊び方について紹介!

オーストリア発祥のトランプゲーム「シュナプセン」は、20枚のカードだけを使って読み合いを楽しむ2人専用のゲームです。手札が少ないため相手の思考を読む心理戦と目標となる66点を目指す展開が魅力で、ヨーロッパでは親しまれており競技大会も開催されています。今回は初心者でもわかるように歴史や基本用語、ルールと遊び方まで詳しく紹介していきますので是非遊んでみてください。

目次

シュナプセンとは?

シュナプセンとは2人で遊ぶトリックテイキング系のトランプゲームで、20枚のトランプを使用して獲得したカードの点数で66点を目指します。少ないカードで読み合いをしてボーナス点などで独自の戦略を繰り広げるのです。基本の流れはシンプルですが戦略性が必要で中級者向けと言われており、点数計算や記憶力が必要なため10歳以上が目安といわれています。

プレイ人数2人
対象年齢10歳以上
難易度中級者向け

シュナプセンの歴史について

シュナプセンは17世紀頃のオーストリアで生まれたとされており、ドイツ語圏を中心に広く普及しました。シュナプセンという名前はドイツ語の俗語で「軽く一杯やる」や「くつろぐ」といったニュアンスを持ち、酒場で遊ばれていた背景があります。同じくオーストリアで生まれた「66」というカードゲームをベースに発展しており、より競技性の高いルールに洗練されたのがシュナプセンであるそうです。

現代では国境を越えてプレイされている

シュナプセンはオーストリアの伝統ゲームとして家庭やカフェ、バーなどで今でも日常的に遊ばれています。ルールがシンプルでオンライン化しやすいことから、近年ではアプリやウェブゲームとして国境を越えてプレイされているようです。特にヨーロッパ圏のボードゲームコミュニティでは高い評価を得ており、競技戦略の研究記事やガイドブックなども存在しています。

シュナプセンの基本用語

シュナプセンをプレイする時にはいくつかの基本用語があり、用語を理解しておくとゲームをスムーズに進めることができます。プレイヤー同士が1枚ずつカードを出し、強いカードを出した側がそのセットを獲得することをトリックといい、トリックを重ねて点数を稼ぐのです。ゲーム開始時に1枚めくりそのカードのスートを切り札と呼び、切り札は他のスートよりも強くトリックで勝ちやすいカードとなります。

独自ルールで使われる用語

同じスートのキングとクイーンを持っている場合、公開することで点数が獲得できるボーナスのことをマリッジといいます。切り札スートであれば40点でそれ以外のスートであれば20点を獲得できるのです。配られなかったカードのことを山札といい、山札を引かない宣言をすることはクローズといいます。残りの手札のみで勝負する局面で、フォロー義務などの厳しいルールが適用されるのです。

シュナプセンで使うカード

シュナプセンでは通常のトランプのうち各スート5種類のみを使用して遊びます。スートはハート、ダイヤ、クラブ、スペードの4種類です。カードはそれぞれ点数が割り振られており、Aは11点で10は10点、Kは4点でQは3点、Jは2点となります。合計20枚でプレイするシュナプセンは、カードの少なさが記憶や読み合いを深め、初心者から熟練者まで夢中になれる理由です。

シュナプセンのルール

シュナプセンの基本ルールはまずディーラーと非ディーラーを決め、5枚ずつ手札を配っていきます。その後山札の一番上のカードをめくり、そのカードは切り札としてゲームを始めていくことになるのです。非ディーラーからカードを出していき、相手が1枚出すことでトリックが成立します。山札が残っている間はフォロー義務はなく、どのカードを出すことも可能です。トリックに勝ったプレイヤーが山札から1枚引き、次に負けた側が山札から1枚引きます。

マリッジ宣言とクローズ宣言

シュナプセンではマリッジ宣言とクローズ宣言があり、マリッジ宣言では手札に同じスートのKとQが揃っている場合にカードを公開することで加点できます。クローズ宣言ではプレイヤーは任意のタイミングで山札を閉じることができ、宣言以降は山札を引かず同じスートを出さなければいけないフォロー義務が発生するのです。またトリックに勝てるカードがあれば必ず勝たなければいけない条件での戦いになります。

勝利条件

シュナプセンの勝利条件は獲得したカードの点数とマリッジの点数を合計し、先に66点に到達した方が勝利宣言をすることができます。もし宣言した時点で66点未満だった場合は負けとなり、相手に多くのポイントが入ってしまうのです。宣言を行う際には駆け引きが重要になるので、手札が強いと感じる場合は積極的に宣言すると勝利へと大きく近づきます。マリッジ宣言ではスートによって非常に大きな加点となるので、逆転を狙うこともできるのです。

シュナプセンの遊び方

ここからは初心者でもわかりやすいように、実際のプレイの流れをイメージしやすく遊び方を説明していきます。プレイヤーは先手をランダムまたはジャンケンで決め、カードを5枚ずつ配っていくのです。めくられたカードのスートが切り札となり、先手が1枚カードを出して相手もカードを出してトリックを始めます。トリックで勝った側からカードを1枚引いて、マリッジがあれば宣言してカードを公開し加点をもらうのです。

状況を見てクローズするか判断する

山札を残して勝負を仕掛けるかクローズ宣言して閉じるかは、状況をみて判断する必要があります。自分の獲得している点数を計算して66点を超えたと確信したら勝利宣言をし、宣言が成功すれば勝利となり失敗であれば敗北です。シュナプセンでは手札の管理や切り札の使いどころ、クローズのタイミングが勝敗を大きく左右します。1回数分で終わるテンポの速いゲームでありながら、高い戦略性が求められるのです。

まとめ

シュナプセンは20枚という少ないカードで濃厚な読み合いを楽しむことができる2人専用のカードゲームです。切り札やマリッジ、クローズなど独自の要素が加わることで、シンプルでありながら高い戦略性の対戦ができます。ルールや基本用語を覚えるまでに少し慣れが必要ですが、奥深さと夢中になる魅力があるゲームです。気になった方は友人や家族と気軽に挑戦してみてください。

この記事を書いた人

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