ドイツで非常に人気のあるトランプゲームの一つであるドッペルコップは、戦略性が高く協力プレイと駆け引きを楽しめるゲームです。中高年層に人気のあるトランプゲームで、2チームに分かれて行う他のトランプゲームとは異なる部分が多いルールになっています。今回はチーム戦で行い推理要素もあるドッペルコップのルールや遊び方について詳しく解説していきますので、気になった方はぜひ挑戦してみてください。
ドッペルコップとは?
ドッペルコップは基本4人で行い2対2のチーム戦となっており、チームは毎回ランダムで決まるだけでなく誰が味方なのか明かされません。ルールも多く戦略要素や推理要素があることから難易度は高く中級者から上級者向けであるといわれているようです。手札を見て戦略を立てたり、カードの流れを記憶して予測する力も必要となるため高校生以上が対象年齢であるといえます。
| プレイ人数 | 4人 | 
| 対象年齢 | 15歳以上 | 
| 難易度 | 中級者向け | 
ドッペルコップの歴史について
ドッペルコップの起源は19世紀のドイツで登場したとされるトリックテイキングゲームで、ドッペルは二重という意味でトランプを2組使うという特徴からきているといわれています。さらにコップは頭という意味で人やプレイヤーのことを意味しているようです。20世紀後半には競技化し公式組織が存在し、公式ルールの統一や全国大会やリーグ戦の開催もされました。21世紀にはアプリやオンラインゲームとしても人気を集め、初心者向けモードや解説がついている状態で遊ぶこともできるようになったそうです。
ドッペルコップの基本用語
ドッペルコップで使われている基本用語は、専門用語が非常に多く独特な言い回しもあるため覚えるのが難しいともいわれているようです。トリックテイキングゲームでは基本用語として知られているトリックは、各プレイヤーが1枚ずつカードを出して一番強いカードを出した人が勝ちというドッペルコップでも同じ意味を持ちます。そしてドッペルコップでよく使われるのが、プレイ中に行う宣言をする際の基本用語です。
ドッペルコップの専門用語
ドッペルコップで結婚という意味を持つホッホツァイトは、クラブのQを1枚だけ持っている場合にのみ使用できます。キツネという意味を持つフックスは、クラブのAのことで相手にとられるとボーナス点がついてしまうため戦略的に重要になるのです。ドッペルコップでは別のスートより優先される強いカード群のことをトランプと呼んでいます。目という意味でカードの点数を表すのが、アウゲンで点数を確認する際に使用されているようです。
よく使われる基本用語
ドッペルコップで宣言をする際には状況によって用語が異なっており、自分がReのチームであることを宣言する際にはレーといいます。その宣言に対して対抗するという意思を表すのが、コントラでレーは先手を取る攻め側でコントラは勝利を阻止する防御側となるのです。相手が90点を取れないと予想して宣言する際にはカイネ・ノインツィヒと宣言し、キツネを奪った時の宣言はフックス・ゲファンゲンといいます。
ドッペルコップで使うカード
ドッペルコップで使うカードは一般的なトランプとは異なり、使用する枚数は48枚で通常のトランプ52枚を2組用意します。そのうちの9以上のA,10,K,Q,J,9のみを使用し、1スートに6枚で4スートの24枚と2組で合計48枚になるのです。4人に12枚ずつ配布しトランプの強さはダイヤのQの4枚が最も強く、クラブのQ2枚、全スートのJ、ダイヤのA、ダイヤの10,ダイヤのK、ダイヤの9という順番でトランプという扱いになります。
トランプ以外のカード
先ほどあげたカードではないカードはスート別に順位が決まっていき、ゲームでは対応するスートでしか勝負することはできません。スートの強さはダイヤ以外となっており、スペード、ハート、クラブの順番となり、A,10,K,9という順番の強さになっています。QとJはトランプ扱いであるため、非トランプのスートには含まれないのです。特別カードと呼ばれるクラブのQはレーチームを決めるカードで、クラブのAはキツネと呼ばれておりクラブのJはカールヒェンと呼び、最後のトリックで勝つとボーナスがあります。
ドッペルコップのルール
ドッペルコップのルールとして4人のプレイヤーを2人に分け、攻撃側と防御側を決めトリックプレイを12回繰り返します。点数はカードによって異なりますが、最も高い点数がAの11点で10が10点、Kが4点でQは3点、Jは2点で9は0点となっているようです。121点以上で勝利となり、151点以上であれば相手が90点未満の状態での勝利、181点以上であれば60点未満、211点以上であれば30点未満での勝利となります。240点全取りであればシュヴァルツ勝ちといい、完全勝利という扱いになるのです。
ドッペルコップの遊び方
ドッペルコップのゲームの流れはまず各プレイヤーに12枚ずつカードを配布し、クラブのQを2枚持っている人はレーと宣言することができます。ほかの人はコントラと宣言して対抗することができ、宣言することで得点が倍になるのです。その後トリックプレイを12回繰り返したら、点数を計算して勝敗を決めていきます。それぞれ点数を計算してチームとして121点以上を獲得した場合勝利となるのです。
トリックプレイの遊び方
12回繰り返すトリックプレイは時計回りに1枚ずつカードを出していき、1トリックごとに1人がカードをとります。出された最初のカードのスートに従う義務があり、ない場合はトランプカードやほかのカードを出すこともできるのです。その後最も強いカードを出したプレイヤーがそのトリックを獲得することができます。このトリックプレイを12回繰り返し、勝利条件である点数獲得を目指していくのです。
まとめ
今回はドイツで非常に人気のあるドッペルコップのルールや遊び方を紹介していきました。ドッペルコップはチーム戦ですが、毎回組み合わせが変わっていき誰が味方かわからない推理要素もあります。宣言や駆け引きは戦略性を求められ、熟練者同士であればさらに高度な心理戦になっていくのです。最初はルールの複雑さに戸惑うかもしれませんが、数回プレイすることでゲームの面白さを感じることができます。










