【トランプ】「ゴニンカン」ルールと遊び方について紹介!

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【トランプ】「ゴニンカン」ルールと遊び方について紹介!

日本各地には様々なローカルのトランプゲームがありますが、その中でも青森県津軽地方を中心として親しまれているのがゴニンカンです。独特なチーム戦形式で切り札の扱いやカードの強弱が、他のゲームとは異なり一度覚えるとその奥深さにハマってしまう人も多くいます。今回はゴニンカンの基本的なルールや遊び方、歴史や基本用語などをわかりやすく解説していきますので気になった方は是非遊んでみてください。

目次

ゴニンカンとは?

ゴニンカンとは主に青森県津軽地方で伝統的に遊ばれてきたトランプゲームで、名前の由来は5人による官職争いや5人で遊ぶゲームなど諸説あります。対象年齢は中学生以上が推奨されるほど戦略性が求められ、難易度も中級者から上級者向けであるようです。基本的には5人で行い、2対3という形の特殊なチーム構成で行われます。より多くの絵札をとったチームが勝利するゲームです。

プレイ人数5人
対象年齢中学生以上
難易度中級者向け〜上級者向け

ゴニンカンの歴史について

ゴニンカンは青森県津軽地方で古くから親しまれてきた郷土文化の一つで、明治から大正時代にかけて人々の娯楽として広まったといわれています。東北の厳しい冬の寒さの中で家族や近隣住民が集まり、一緒に遊ぶ習慣からコミュニケーションを深める役割もになっていたようです。近年では県外にも少しずつ知られるようになり、テレビ番組で取り上げられさらに知名度が上がっています。

地方ルールによって大きく異なる

ゴニンカンは地域や家族ごとにかなり細かくルールが異なるようで、カードの構成や親の決め方と権利の違いなどが異なります。さらにチームの分け方やカードの強さの違いもあり、さらには勝利条件などにも違いがあるようです。カードが少ないと初心者が難しいという理由から変わったルールや、親の有利不利を均等にするために採用されたルールもあります。チーム分けについても固定で行うルールもあれば、動的に味方が変わるルールもあるためいろんなルールを加えて遊ぶと楽しいのではないでしょうか。

ゴニンカンの基本用語

ゴニンカンでは各トリックを取れる状態のことを権利と呼びトリックに勝つと次のリードができ、「権利を取る」や「権利札」などというように使用します。ジョーカーを出すことを踊るといい手持ちのカードがジョーカーを含む2枚だけの時、必ずジョーカーから出さなければならないルールを踊り番と呼んでいるようです。役札を出して絵札を取得する権利を奪うことは切ると呼んでいます。

プレイ中に使われる用語

ゴニンカンで味方の権利時に絵札を出すことをツケるといい、味方の権利時に味方の絵札を上に重ねることはノセるというそうです。相手のカードの強さに負けて、同じ絵札のカードを出してしまうことはツラれるといい、相手の権利時に絵札で勝負するのではなく絵札の権利を持たないカードを出すことはガス札と呼んでいます。アナは相手の権利時に役札で勝負できるように手札に空きを作ることです。

役やボーナスの専用用語

ゴニンカンで関係組が一度も絵札をとられずに勝利することをスコンクと呼んでおり、関係組が絵札を全部取ることはじゅうろくと呼んでいます。相手のじゅうろくを阻止することはじゅうろくはずし、相手のスコンクを阻止することはスコンクはずしと呼んでいるそうです。関係組が1枚も取らずに無関係組が勝利することは逆スコンクと呼ばれています。これらは役やボーナスに対して使われている用語であるため、プレイ中にはあまり使用されません。

ゴニンカンで使われるカード

ゴニンカンでは通常のトランプ52枚からスペード全カード13枚とクローバー、ダイヤ、ハートそれぞれの2を抜いた各12枚とジョーカー1枚の50枚を使用します。カードの強さも一般的なゲームとは異なり、ジョーカーが最強とされておりその次にA、K、Qという順番で強くなります。またスートの強弱も設定されているので、数字だけでなくスートの組み合わせによって勝敗が大きく左右されるのです。

ゴニンカンのルール

ゴニンカンは基本的に2対3の構成でゲームを行い、各プレイヤーに10枚のカードを配ります。配られたカードに切り札のAまたはジョーカーがあったプレイヤーは、関係と宣言し2人のチームになり残りの3人がチームです。1人が両方のカードを持っていた場合は、右隣のプレイヤーが関係となりチームになります。ジョーカーはどのカードよりも強いカードで初出し以外であれば、いつでも使用が可能です。

ゴニンカンの遊び方

ゴニンカンの遊び方はまず5人が円になるように座り、親がカードを配るところから始まっていきます。プレイヤーはそれぞれ配られたカードを確認し、関係組か無関係組かを宣言をして確認するのです。場に出た絵柄の種類のカードを右回りで順番に出していき、5枚のカードが揃った時に最も強いカードを出したプレイヤーが権利となります。権利となったプレイヤーが次のリードをはじめることができるのです。これを繰り返していき獲得した絵札の数で紹介が決まります。

ゴニンカンでかつコツ

ゴニンカンは基本的に心理戦が中心となるゲームで、序盤のカードの出し方が非常に重要になってきます。強いカードを持っている場合は焦らず終盤まで温存することを意識し、相手の意図を読むことに集中しましょう。序盤で相手が別のスートを出している時はそのスートを持っていないことが多いです。手札に同じスートがないと推測したら、終盤にそのスートを出すことで相手を封じることができます。

まとめ

ゴニンカンは独特のカード構成やチーム戦の要素が組み合わさった奥深いトランプゲームです。津軽地方から広まった伝統的な遊びですが、ルールを理解していくとその奥深さにハマっていきルールを追加することでさらに難易度の高いゲームになるのです。親になった時には判断力や読み合いが必要となり、チームの時には味方との連携で勝敗が変わるため運だけではない魅力があります。是非家族や友人同士でじっくり遊べるゲームとしてゴニンカンの世界に触れてみてください。

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