【トランプ】「スカート」ルールと遊び方について紹介!

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【トランプ】「スカート」ルールと遊び方について紹介!

日本ではあまり馴染みのない「スカート」というトランプゲームを知っているでしょうか。スカートはドイツでは国民的カードゲームとして知られており、日本でお馴染みの大富豪や七並べと同じぐらい有名なゲームです。今回はトリックテイキングゲームのスカートのルールや遊び方について詳しく解説していきますので、気になった方は是非友達や家族と遊んでみてください。

目次

スカートとは?

トランプゲームのスカートとはトリックテイキングゲームの一つで、ドイツでは国民的カードゲームとして有名なトランプゲームです。通常は3人で遊びますが4人でも遊ぶことは可能で、1人が攻撃側となり残りの2人が防御側になります。つまりスカートは1対2で遊ぶトランプゲームで点数計算や駆け引きが重要となるゲームであるため難易度は少し高く、対象年齢としては12歳以上といえるでしょう。

プレイ人数3人
対象年齢12歳以上
難易度高い

戦略性が高く点数計算が複雑

スカートはビットでの点数交渉や切り札の選び方、チーム戦ではなく1対2で行う戦略や心理戦が重要となります。各カードの点数を覚える記憶力も必要になり、宣言内容によっては倍率が変わっていくのです。さらに攻撃側では2人に対して瞬時に判断する判断力も必要となるため、プレイヤーの傾向や心理を読む力も勝利への鍵となります。初心者でも簡単なルールに変更することで楽しむことができるため、初めはわかりやすいルールで行うこともおすすめです。

スカートの歴史について

スカートの起源は19世紀初頭のドイツのチューリンゲン地方、アルテンブルクという街で生まれたといわれています。カードゲームの街として知られており、現在もスカートの街と呼ばれているようです。ドイツ語のSkatはラテン語のscatareに由来しており、ゲーム中に2枚のカードを伏せておく捨て札に由来しています。初期の時点で3人でプレイすることや宣言とスカートの制度があり、点数による勝敗判定もあったそうです。

毎年公式大会が開催されるほどの普及

ドイツ国内で人気となったスカートは知識層の娯楽として広がり、将棋やチェスと並ぶ頭脳競技として知られています。年間3000以上の大会が開催されデジタルアプリ版も登場するほどで、大人だけでなく若者にも高い人気を誇っているようです。一部の学校では論理教育の教材として授業に採用されたり、毎年公式世界大会が開催されたりと現在も多くの人が知的ゲームとして遊んでいます。

スカートの基本用語

スカートは基本用語の他に専門用語が多く最初は覚えるのが難しいと思ってしまう方も多いですが、意味を理解して実際に使っていくことでより深く楽しむことができると思います。まずスカートを始める上で最も重要な用語が、ゲームの名前にもなっているスカートです。スカートは捨て札のことを意味しており、配札後に中央に伏せられた2枚のカードのことを指しています。この2枚をどう使うかが勝敗の鍵となるため、基本用語の中でも最初に覚えておきたい用語です。

スカートの専門用語

1対2の構成でオークション(ビッド)で勝ったプレイヤーのことを宣言者と呼び、宣言者以外の2人のことを防御側と呼びます。宣言者は攻撃側として宣言した条件を達成することで勝利となり、防御側はチームになって宣言者の勝利を妨害しますが互いに相談することはできません。カードを配り中央に2枚を伏せておくことをディールと呼び、「この点数で勝負します」と宣言していく交渉フェーズのことを宣言または入札といいます。

勝利の形の専門用語

スカートでは宣言者が自分の手札を全員に見せて、勝負する特別宣言がありオープンといいます。ほかにも60点以下しか取れなかった状態のことをシュナイダーといい、相手に1トリックも取らせなかった完全勝利の状態をシュヴァルツと呼んでいるようです。防御側が倍賭けを宣言することをコントラといい、コントラに倍返しを宣言することをレコントラといいます。

スカートで使うカード

スカートでは基本52枚のトランプの7〜Aまでの32枚を使用し、2〜6は使用せずカードの強さは全スートのJが切り札の最上位に位置します。その後宣言したスートのA〜7の順番に強さが並んでいるのです。宣言でハートを宣言した場合には各スートのJが最も強く、それ以外のスートは通常の順番に強さが決まっていきます。カードには勝敗判定用の点数が決まっており、最も多いのがAの11点で9,8,7は0点と点数が入らないのです。

スカートのルール

スカートにはトリックポイントが設定されており、トリックを取るごとに点数を加算し合計点で競い合うのです。10は10点でKは4点でQは3点、Jは2点となっており攻撃側が61点以上を獲得すると勝利となります。ゲームの流れとしてはカードを配りビッドを行った後、スカートを確認してゲームの種類を宣言しゲームを始めるのです。勝敗の特別ルールとして防御側を60点以下にした場合には完勝状態となり得点は2倍になり、防御側を0点にした場合は完全勝利となって得点が3倍になります。

スカートの遊び方

スカートの遊び方は1人がディーラーとなって左隣から時計回りにカードを配っていき、3枚ずつ配った後にスカートを行い4枚ずつと3枚ずつ配ります。攻撃側を決めるビッドでは順番に高い点の提示を行い、最後に残ったプレイヤーが宣言者となるのです。ビッドで勝った宣言者は中央のスカートを確認し、2枚を手札に加えて2枚を伏せて捨てるか見ないままプレイするかを選択します。

トリックの取り合い

カードを順番に出していき他のプレイヤーは同じスートのカードを出していき、同じスートを出せない場合は切り札を出すか他のスートを出していきます。そして一番強いカードを出した人がトリックを取得し、取ったカードは自分の前に伏せておくという流れを10回繰り返すのです。10回のうちにトリックで取ったカードの点数を計算し、61点以上で宣言者60点以下なら防御側が勝利となります。

まとめ

今回はトランプゲームのスカートのルールや遊び方について紹介していきました。1対2の構成で行われるスカートは、攻撃側と防御側が高い心理戦を繰り広げながら点数を獲得していくことが重要になります。防御側は互いに相談し合うことができないため、相手が出すカードを推測しながら攻撃側の勝利を阻止することになるのです。記憶力と戦略が鍵となるスカートを是非プレイしてみてください。

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