いろはかるたって何種類ある?発祥国は?カルタとかるたの違いも調査!

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いろはかるたって何種類ある?発祥国は?カルタとかるたの違いも調査!

「犬も歩けば棒に当たる」「論より証拠」など、日常生活でも使う機会があることわざの数々。実はこういったことわざの多くは、日本の伝統遊び「いろはかるた」に由来しています。

いろはかるたは子ども向けの遊びと思われがちですが、その背景には地域文化・歴史・ことわざなどの知識が詰まっており、知れば知るほど奥深い世界が広がります。

この記事では、いろはかるたの種類や歴史、発祥国、そして他のカルタとの違いまで分かりやすく解説します。

目次

いろはかるたとは?

いろはかるたとは、日本語の「いろは48音」に合わせて作られた、ことわざを題材とした伝統的なかるた遊びです。いろは47音と「京」の48音までの読み札と、絵で描かれた取り札を使い、読み上げられたことわざに対応する絵札を取って遊びます。

江戸時代以降、家庭の娯楽として広く普及し、子どもたちの語彙力や教養を育てるための教材としても活用されてきました。

いろはかるたの特徴は、文字や絵がシンプルで分かりやすく、年齢を問わず遊べる点です。現代でも家族同士で遊ぶ、正月遊びの定番として親しまれています。

いろはかるたの種類

いろはかるたには、全国共通のセットがあるわけではありません。地域によって内容が異なり、代表的なものは以下の3種類です。

  • 江戸いろはかるた
  • 上方(京坂)いろはかるた
  • 地方いろはかるた(地方独自のことわざ版

この中でも、最も有名なものは江戸いろはかるたで、「犬も歩けば棒に当たる」「論より証拠」など、庶民的なことわざが中心となっています。一方、上方いろはかるたは古典的で、京都文化が色濃く反映されています。

江戸いろはかるた

江戸時代後期の流行色であった鮮やかな赤、黄、紫などが使われ、当時の浮世絵などの影響が見られます。明治期には、対外交易の拡大によって新しい顔料がもたらされ、より色鮮やかになったと言われています。

江戸を中心に普及し、現在日本で一般的に知られているいろはかるたの多くはこれに基づいています。ことわざの内容は庶民的で、現代でも意味が分かりやすいものがほとんどです。

上方(京坂)いろはかるた

上方(京坂)いろはかるたは、江戸時代中期に上方で生まれ、江戸いろはかるたよりも歴史が古いのが特徴です。

実利的でユーモアのあることわざが多く、商人文化を反映した「一寸先は闇」や「地獄の沙汰も金次第」といった句が見られます。

古典的な言い回しが目立ち、現代では理解することがやや難しい札もあります。

尾張いろはかるた

愛知県(尾張国)を中心に存在したバリエーションで、ことわざの一部が京や江戸のものと異なり、独自の言い回しを使用していました。時代の移り変わりと共に、現在では江戸版に置き換わることが多いです。

例えば、「に」の札は、江戸では「憎まれっ子世にはばかる」ですが、尾張では「憎まれっ子頭堅し」となっています。

いろはかるたの発祥国は?

いろはかるたの発祥国は日本ですが、主にポルトガルから伝来したカードゲームの影響と、日本の伝統的な遊びである「貝合わせ」が融合したという説があります。

「カルタ」という言葉は、ポルトガル語の carta(カルタ)に由来しており、「カード、手紙」という意味があります。

16世紀、日本が南蛮文化と交流した際にカードゲームが伝わり、それを日本独自のゲームと併せて発展させたのが「かるた文化」の始まりとされています。

その後、「歌かるた」や「花札」といった様々なカード遊びが生まれ、そのひとつとして教育目的の「いろはかるた」が誕生したと考えられています。

いろはかるたの歴史

いろはかるたが誕生したのは 江戸時代(17世紀ごろ) とされています。

当時、識字率が世界でも高かった日本では、庶民の教育や娯楽として「ことわざ」や「教訓」を遊びの中で学ぶ仕組みとして普及しました。

江戸後期には地方ごとのかるたが作られ、明治以降になると全国に広く流通し、家庭教育の一環として扱われるようになります。

昭和時代には正月遊びの定番となり、現在も保育園・小学校などで親しまれる文化として根付いています。

その他のカルタといろはかるたの違いは何?

一言でカルタといっても様々な種類があり、主にゲームの目的、内容、対象年齢などが異なり、用途によって選ぶことができます。

以下にカルタの種類の違いを簡単に説明します。

百人一首(小倉百人一首)

平安時代から鎌倉時代にかけて成立したとされる100人の歌人の和歌が詠まれているカルタです。百人一首は主に中高生から大人向けのカルタですが、競技性が高く、現代では「競技かるた」として全国大会も開催されています。

和歌は上の句と下の句に分かれていて、下の句の札を誰よりも早く取るため、高い記憶力と素早さが求められます。

一般的な「読み人いらず」のCD付きのものから、競技用の公式かるたまで多様です。

地域に根ざした「郷土かるた」

地域振興や教育のために、各地で作られた独自のかるたです。その土地の名所、歴史上の人物、特産品、方言、地域独自の歴史などが盛り込まれています。

地元の文化を楽しく遊びながら学べる点が特徴です。群馬県の「上毛かるた」は特に人気が高く、県民の多くが暗記しているほど一般的に普及しています。

教育・娯楽目的の現代かるた

古典的なかるたからヒントを得て、その応用編として、特定の知識の習得や、純粋な娯楽のために現代になって作られたかるたが数多く普及しています。

  • 学習系: 都道府県、歴史年号、英単語、元素記号、恐竜の名前など、特定の知識分野
  • キャラクター系: アニメや漫画のキャラクターのイラストやセリフなど
  • その他: 食べ物の名前、動物の名前、多言語カルタなど内容は多岐にわたる

まとめ

伝統的ないろはかるたは、日本の文化やことわざを遊びながら学べる古典的な遊びです。現代でも使用されていることわざの多くは、いろはかるたに由来するといわれ、歴史的に意味のあるゲームです。

現代に普及している普通のカルタとはテーマや構成が異なり、「いろは48音+ことわざ」という明確な特徴があります。

シンプルな遊びの中に、日本語の奥深さや昔の人の知恵が詰まっているいろはかるた。大人になってから改めて触れてみると、新しい発見がたくさん見つかるはずです。お正月に親族で集まった際に遊んでみてはいかがでしょうか?

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