花札は日本の伝統的なゲームとして、幅広い世代に親しまれています。2人で遊ぶイメージが強いかもしれませんが、花札のルールは3人でも楽しめる遊び方が存在します。3人ルール独自の点数計算方法があり、2人用とは異なる遊び方が魅力です。本記事では、3人で花札を遊ぶ際のルールや点数計算などを解説していきます。
遊ぶ人数で変わる花札の呼び方
花札は参加する人数によって、呼び方が異なる特徴を持っています。2人で遊ぶ場合は「こいこい」が最も有名で、全国的に広く知られている遊び方です。一方、3人以上になると地域や遊び方によって様々な呼び名が存在し、それぞれ独自のルールが発展してきました。
2人プレイは「こいこい」
2人で花札を楽しむ際には、「こいこい」と呼ばれる遊び方が圧倒的な人気を誇ります。役を揃えたときに勝負を続けるか降りるかを選択できる駆け引きが醍醐味で、初心者から上級者まで楽しめる奥深さがあります。シンプルながらも戦略性が高く、花札入門として適している遊び方です。
3人プレイは「花合わせ」
3人で遊ぶ場合は、一般的に「花合わせ」という名称で呼ばれています。この遊び方は2人用の「こいこい」とは異なり、全員が最後まで札を取り切る形式です。別名として「馬鹿っ花」「絵取り」「目勝ち」などの呼び方も地域によって存在しており、関東地方では「お花」と呼ぶこともあります。
3人以上で遊ぶ時は「八八」
「八八(はちはち)」と呼ばれる遊び方は、3人での対戦を基本としています。3人から7人まで参加可能ですが、4人以上の場合は「出・降り」を決めることで実際に遊ぶ人を3人に絞る仕組みです。この遊び方は点数計算が88点を基準とすることから名付けられており、より本格的な花札の楽しみ方として知られています。
花札のルール:3人の場合
3人で花札を遊ぶ際には、2人用とは異なる札の配り方やゲームの進め方があります。ここでは一般的な「花合わせ」のルールについて、基本的な流れを説明していきます。
札の配り方は「手七場六」
3人プレイでは、各プレイヤーに手札を7枚ずつ、場札を6枚配る「手七場六(てしちばろく)」という形式を採用します。7枚×3人で21枚、場札6枚で合計27枚を使用し、残りの21枚は山札として中央に置きます。この配分により、全48枚の札をバランスよく配置できる仕組みです。
親の決め方と席順
親を決める際は、札をめくって月数が最も小さい札を引いた人が親となります。親の右隣は「胴二(どうじ)」または「中(なか)」、左隣は「ビキ」と呼ばれ、それぞれの位置によって戦略が変わってきます。席順が決まることで、自分の手番がいつ回ってくるかを把握できるのです。
ゲームは反時計回りで進行
花札の3人プレイは、親から見て反時計回り(右回り)に手番が進みます。これは時計回りとは逆の方向であり、慣れるまで混乱しやすい点です。自分の番が来たら手札から1枚を場に出し、同じ月の札があれば獲得できます。その後、山札から1枚めくって同様に合う札を取る流れです。
手札がなくなるまでプレイ
各プレイヤーが持つ7枚の手札をすべて使い切るまでゲームを続けます。2人用の「こいこい」のように途中で勝負を決める仕組みはなく、最後まで全員が札を取り合う形式です。そのため、最後の1枚まで逆転のチャンスがあり、緊張感が持続するのが3人プレイの魅力といえます。
3人プレイの点数計算方法
3人で花札を遊ぶ際の点数計算は、2人用よりも複雑な仕組みを持っています。札そのものの点数に加えて、役の点数も計算に含める必要があるため、正確な計算方法を理解しておくことが大切です。
札の種類と基本点数
花札の48枚は4種類に分類され、それぞれ異なる点数が設定されています。光札は5枚あり1枚20点、種札は9枚で1枚10点、短冊札は10枚で1枚5点、カス札は24枚で1枚1点です。すべての札を合計すると264点となり、この総点数が3人プレイの計算基準となります。
88点を基準とした計算式
3人で遊ぶ場合、総点数264点を3人で割った88点が平均点(基準点)です。自分の獲得した札の合計点から88を引いた数値に、自分の役の点数を2倍にした数を足し、他の2人の役の点数の合計を引きます。この計算式により、3人それぞれの得点が明確に算出できるのです。
役ができた場合の点数のやり取り
役が完成した場合、その点数を他の2人からそれぞれ受け取る仕組みです。例えば40点の役ができれば、他の2人から40点ずつ、合計80点を受け取れます。そのため、計算式では自分の役を2倍にして足し、他の2人の役の合計を引くことで正確な得点差を算出します。
3人用「花合わせ」の代表的な役と点数
3人用の「花合わせ」では、2人用の花札(こいこい)の役一覧より点数が高めに設定される傾向があります。ここでは代表的な役とその点数について紹介します。
五光は最高得点の役
五光は光札5枚すべてを揃える役で、200点という最高得点が設定されています。松に鶴、桜に幕、芒に月、桐に鳳凰、柳に小野道風の5枚を集める必要があり、達成難度も非常に高いのが特徴です。この役を完成させれば、ゲームの勝敗がほぼ決まるほどの影響力を持ちます。
赤短と青短は各40点
赤短は赤い短冊札3枚(松、梅、桜)を揃える役で40点です。青短も青い短冊札3枚(牡丹、菊、紅葉)を集めることで40点を獲得できます。どちらも比較的揃えやすい役でありながら高得点なため、積極的に狙っていく価値がある役といえるでしょう。
猪鹿蝶は人気の役
猪鹿蝶は萩に猪、紅葉に鹿、牡丹に蝶の3枚を揃える役です。点数は20点とするルールが一般的ですが、地域によっては30点に設定されることもあります。この3枚の組み合わせは花札の中でも特に人気が高く、覚えやすい役として初心者にもおすすめです。
まとめ
花札のルールについて、3人でプレイする場合は「花合わせ」と呼ばれ、2人用の「こいこい」とは異なる魅力を持っています。配り方や88点を基準とした点数計算など、独自のルールを理解することが楽しむコツです。3人ならではの駆け引きを楽しみながら、花札の奥深さを堪能してみてはいかがでしょうか。










