運と駆け引きを楽しみながら賭け事の要素があるトランプゲームとして知られている「銀行」は、銀行役とプレイヤーに分かれてやり取りを行うゲームです。ルールにはいくつかのバリエーションがあるため、自由に設定してプレイすることもできるため、パーティーゲームとして親しまれています。カジノでも行われている「バンコ」などに似たゲームがありますが、今回は家庭で楽しむことのできるカジュアルな「銀行」ルールについて紹介していきたいと思います。
銀行とは?
「銀行」プレイヤーの1人が銀行役となって、その他のプレイヤーとお金のやりとりを行い多くのチップ獲得を目指すゲームです。3人以上で遊ぶことができますが、理想は5人から6人で遊ぶゲームとなっています。「銀行」では賭け要素であるお金があるため、駆け引きが非常に重要な鍵となります。そしてプレイヤー側と銀行役側によってそれぞれ勝負の視点が異なるため、違った戦略が必要になる部分も魅力のひとつとなります。家族で行う際には賭け要素を無くして純粋なゲームとして行うこともできます。
プレイ人数 | 3人〜(理想5人〜6人) |
対象年齢 | 小学生〜 |
難易度 | 普通 |
銀行の歴史について
銀行の起源は17世紀のヨーロッパのカジノや貴族の間で遊ばれていたギャンブルゲームにルーツがあります。フランスの「バカラ」やスペインの「モンテ」、イタリアの「バンコ」などが1人がバンカーとなり掛け金を他のプレイヤーとやり取りしていました。20世紀後半にはカジノで行われていた複雑なゲームが、家庭用のトランプゲームとして遊ばれるようになったのです。日本では「トランプゲーム全集」や「子供の遊び百科」などの本に「銀行」が収録され親しまれていきました。
銀行ゲームを通して
「銀行」では銀行役が存在することで経済的なやり取りを経験することができ、お金の価値や確率をゲームを通して体感することができます。運要素もありますが心理戦でもある「銀行」は、駆け引きを覚えていくことにも役立つため家族で遊ぶときにはルールを変更しながら遊ぶという方もいるようです。さらに地域によって異なるルールもあるため、様々な楽しみ方を体験することもできます。
銀行の基本用語
銀行ではプレイヤーの中から1人賭けを管理するバンカーと呼ばれる人を決めてプレイしていきます。配当の支払いやカードの配布などを行いながらゲームに参加し、プレイヤーと勝負します。2から10の数字カードのことをお金カードと呼び、数字の数値は関係なく掛け金として扱います。Aと絵札の3種類のカードは勝負札と呼ばれ、ゲームの中で強さを競うカードとなります。
ジャンル別銀行ゲームのプレイ中の基本用語
様々なジャンルの「銀行」ゲームではカードを配ることをディールと呼び、基本的には銀行役が行います。カードをもう1枚引くことの意思表示をヒットと呼び、引かずに自分の手札で勝負することをスタンドといいます。ブラックジャック系の「銀行」ゲームでは、最初の2枚のカードで最高得点を出すことはナチュラルと呼ばれ、手札の合計が特定の点数を超えた場合のことをバーストと呼んでいます。バーストしてしまうと勝負は自動的に負けとなります。
銀行で使うカード
基本的な銀行ではジョーカーを除いた52枚のトランプ1組を使ってプレイします。カジノ風のゲームで行う時には2組から6組を使う場合もありますが、カジュアルな形で遊ぶ際には1組で行います。カードの役割はゲームの系統によって異なり、一般的な「銀行」ゲームではAと絵札を勝負札として扱い2から10の数字カードはお金カードとして扱われます。
様々なジャンルの銀行ゲーム
ブラックジャック系の「銀行」ゲームの時はカードの数字の合計で勝敗が決まります。数字はそのままの数値で絵札は10点でエースは1点又は11点となります。バカラ系の「銀行」ゲームの時にはプレイヤーとバンカーが2枚から3枚のカードで勝負し、10以上の数字は0として扱い合計が9に近い方が勝利となります。子供向けに簡易の「銀行」ゲームを行う時には、2から10の数字のカードのみを使って単純な勝敗のルールで行うこともできます。
銀行のルール
銀行のルールはゲームのジャンルによって異なる部分もありますが、共通部分では銀行役は1人で務めます。勝敗は各ラウンドでプレイヤーがバンカーに勝てるかどうかになり、自分で決めた賭け金が勝利した際の得点として扱われます。配当はプレイヤーがバンカーに勝利すれば銀行側が賭けた金額を支払い、負ければ賭けた金額をバンカーに支払うという形になります。銀行役はジャンケンで決めたり、交代で1度ずつ行うなど決め方は自由となっています。
お金カードと勝負札
銀行では勝負札となるA,K,Q,Jを中心にゲームを行っていきますが、カードの強さはAが最も強くK,Q,Jの順になっています。2から10の数字のカードはお金カードとして扱われ、ハートとダイヤは数字に関わらず1枚1000円でスペードとクラブは1枚2000円となります。バンカーは全てのお金カードの半分の額である27000円分を手札として持ち、その他のプレイヤーは残りの半分の金額を均等に分け合い手札として持ちます。
銀行の遊び方
銀行の基本的な流れはバンカーが勝負札をしっかりと混ぜて、場に7枚置き自分の手元に1枚裏向きで置きます。プレイヤーは場に置いてある7枚の勝負札から1枚選択し、自分の手札から自分の決めた金額を場に出します。この時選択した勝負札が被ってしまっても同じ勝負札を使用することができます。勝負札の選択と金額を提示した後、選択した勝負札とバンカーの札を表向きにし強さを比較します。勝負札がバンカーよりも勝っていた時と同じ場合は、自分が出したお金は手札に戻ってきます。
ゲーム終了条件
銀行は各ラウンドが終わるごとにバンカーが勝負札を混ぜ直して同じ手順を繰り返します。バンカーの手札のお金やプレイヤーのお金が全て無くなるまで、ラウンドを繰り返していきます。プレイヤー全員の手札がなくなった場合にはバンカーの勝利となり、バンカーの手札がなくなった場合にはプレイヤーの残っている手札が多いプレイヤーが勝利となります。
https://twitter.com/sonority8727/status/1842920164003918216
まとめ
今回は「銀行」のルールや基本用語などについて紹介しながら遊び方を解説していきました。銀行はジャンルによってルールや遊び方が大きく異なるため、いろんな遊び方を楽しむことができます。そしてシンプルなルールであるため、子供と一緒に遊ぶ際にも楽しむことができるゲームです。大人同士で行う際にはバンカーとの駆け引きが非常に魅力のあるゲームでもあります。