2人以上で遊べるシンプルなトランプゲームであるクレイジーエイトは、UNOの原型ともいわれているようです。クレイジーエイトは家族みんなで遊ぶこともできるほど楽しむことができるルールとなっています。人数に関しては大人数でもプレイすることができるので、パーティーゲームとしても遊ぶことができます。そこで今回はクレイジーエイトのルールについて詳しく解説していきたいと思います。
クレイジーエイトとは?
クレイジーエイトは手札のカードをいち早く無くした人が勝利となるゲームで、場に出ているカードに対して同じ数字または同じスートのカードを出していくというルールです。2人から5人でのプレイが基本であるといわれており、5分から15分ほどで遊ぶことができます。難易度に関しては非常に簡単であるため、子供から大人まで楽しむことができます。2人で行う際には1人あたり7枚または5枚、3人から5人で行う際には1人あたり5枚でプレイします。
クレイジーエイトの歴史について
クレイジーエイトの歴史は非常に長く、19世紀ヨーロッパやアメリカでプレイされていた「シェッド系ゲーム」と呼ばれるジャンルに当てはまります。クレイジーエイトとはアメリカ兵がカードゲームで8を特殊カードとして使っていたからではないかという説です。さらにセクション・エイトという精神的に不安定な兵士を軍から除隊させる制度があるからではないかともいわれています。
拡散したのち発展版のUNOが登場
1940年代から1950年代にかけてアメリカやカナダなどで家庭用カードゲームとして、世代を問わず遊ばれるようになりました。そしてクレイジーエイトの発展版として数字と色、そして特殊効果を加えて視認性を高めたUNOが考案されています。その後は派生ゲームが数多く誕生し、UNOにラミー要素を足したものやカードを順に出すルールが加わったゲームがあります。
クレイジーエイトの基本用語
クレイジーエイトの基本用語として一般的なスートとランクはもちろんですが、ゲーム開始時に山札から捲られて最初に出されるカードをアップカードと呼びます。そしてワイルドカードと呼ばれるのは、どんなスートやランクの上にも出せる万能カードのことで8のカードのことを指します。8を出した時に次につづけるスートを指定することをスート宣言と呼ばれます。
クレイジーエイトで使うカード
クレイジーエイトで使うカードはトランプ1組で、ジョーカーを除いた52枚を使ってプレイします。カードの構成としては特殊カードとして扱われるのが8のカードになり、このカードはどのカードにも出せることができスート宣言を行うことができます。通常カードは同じスートまたはランクで出すことができます。絵札の3つは特別な効果はなく数字として扱われ、Aは1として扱われます。
クレイジーエイトのルール
クレイジーエイトのルールは自分の手札をいかに早く出し切り、手元の枚数をなくすかが勝利条件となります。人数に応じて1人あたりに配るカードが違い、残りのカードは中央において山札として使います。山札の一番上を捲り捨て札の山として場に出し、このカードを基準としてゲームが始まります。得点ルールとして出し切った人以外の手札に残っているカードの合計点数を得点として獲得します。2から10までは数字の得点で、絵札は全て10点となりAは1点、そして8は50点となります。
クレイジーエイトの遊び方
クレイジーエイトの遊び方として人数に応じて1人あたりの手札を配り、時計回りにカードを出していきます。カードは場に出ているカードと同じスートもしくは同じランクのカードがある場合は、自分の手札からカードを場に出すことができます。出せない場合は山札から1枚カードを引いて、引いたカードが場に出せる場合にはすぐに出し、出せなければそのままキープしてパスとなります。
特殊カードの8の使い方
クレイジーエイトにはワイルドカードと呼ばれる8のカードがあります。8のカードは場に出すことがどのカードの状況でも可能となっており、次に出して欲しいスートを指定することができるのです。つまり場に出ているのがスペードでも8のハートを出して、次はクラブを出すという指定をすることができます。そのため8のカードが場に出た場合、大きく戦況が変わっていくため自分の手札の状況を考えて場に出すことが重要です。
クレイジーエイトのコツ
クレイジーエイトにおいて最も重要となるのが自分の手札を素早く0枚にすることが重要です。そのため自分の手札に8のカードがある場合には、後半まで温存しておくことをおすすめします。自分の手札が場に出せず周りの手札が減ってきている状況などで、8のカードを出すことで相手の手札を増やすことができる可能性もあるのです。また相手の手札を読んで減らさせないように場にカードを出すことも重要となっていきます。
読み合いに勝ち妨害する
クレイジーエイトは自分の手札を減らしていくことも重要ですが、相手が何を持っているのか場の一番上にでているカードは何かを把握しておくことが勝利への鍵になっていきます。出せるカードが複数ある時には同じスートで出すか、同じ数字で出すかは非常に重要な判断となります。同じ数字でスートを変更することで相手に山札を引かせることができ、相手のスート変更によって手札を減らすこともできます。自分の手札を読ませないようにしながら、妨害をすることが手札を減らす上で重要となります。
特殊カードを使って心理戦に勝つ
クレイジーエイトの特殊カードは自分の不利な状況に役立つだけでなく、相手に自分の手札を読ませないためのカードとしても役立ちます。8のカードを出してスート宣言をする際には、自分の手札のスートに合わせるか同じ数字のスートを宣言するかの二択となります。この心理戦で自分の出せる選択肢を増やし、相手に悟られないように宣言することで次のターンでの自分の状況が大きく変わります。
まとめ
今回はクレイジーエイトというトランプゲームについて遊び方や用語に触れながら紹介していきました。クレイジーエイトは馴染みのあるUNOに非常に似ていることから、気軽にプレイしやすいゲームです。さらに読み合いによってゲームの奥深さが変わるため、子供と一緒に遊ぶ時と大人同士で遊ぶ時とではプレイスタイルが変わると思います。特殊カードである8のカードによって不利だった状況から勝利することもできるので、大人数で遊ぶ際には是非遊んでみて欲しいゲームです。